熟成

深い眠り。

一般的に魚介類は、採れてすぐの新鮮な状態が美味しいと思われがちですが、ワインを熟成するように、キャビアは熟成させるほどアミノ酸が増え、旨みとコクが深まる食材。
中でも、ヨーロッパのキャビアが美味しい理由は「深く眠らせる」という熟成方法にあります。長期にわたって熟成させることで、ねっとりとした粘りとツヤ、卵の一粒一粒に輝きを持ちます。
私たちはこの伝統的な方法をお手本にしました。

しかし、まねてばかりではそれを超えることはできません。
品質の高いキャビアを国内で作り出すために、様々なパターンの熟成方法を研究し、どうしたら自分たちが最も美味しいと思えるキャビアを作れるのか、答えを探し続けてきました。

大切なのは、長い月日と味とのバランス。

ジャパンキャビアでは、熟練のキャビアマイスターが一匹ごとに卵の味を自分の舌で判断し、それぞれの熟成期間を決めていきます。

そして、独自の繊細な熟成技術を開発して眠りについたキャビアを起こすことなく、数ヶ月にわたってテイスティングを繰り返し、熟成のピークを見極めることで、コクと旨みが凝縮された、より濃厚でクリーミーなキャビアを作ることに成功しました。

長きに渡る、時間という試練をくぐり抜けることができたキャビアだけが「宮崎キャビア 1983」を名乗ることが許されるのです。

すべての手間暇は美味しさのため、惜しまれることはありません。